今回は… 健康ウォーキング指導士・トレーナー・運動指導者
坂田純子(さかた じゅんこ)さんです。
指導歴30年。ウォーキング・ランニング・エアロビックダンスなど、有酸素運動を専門に 自営スタジオや企業・官公庁・大学で指導他、雑誌や放送媒体にてエクササイズやウォーキン グを監修・連載。趣味は歩く・走ること。大阪高麗橋から旧中山道をあちこち巡りながら東京 日本橋まで約800km完歩。登山やトレッキング等、自然の中で体を動かすのが好き。
ー なぜ、資格を取得しようと思われたのですか。
理由は2つあります。まず1つ目は、歩く動作の仕組みや学問に興味があったからです。走り方やダンスは体の使い方を学ぶ機会があり、自分も指導してきましたが、歩くことは誰にも教わってきませんでした。しかし、1日の中でも歩くシーンは必ずありますし、人生走る場面よりも歩く方が多い現状です。歩くことを学び、指導者として安全で効果的な歩き方を伝えていくことで、多くの方の自己実現(健康・体形が変わる・体力がつく等)へと導いていけるのではないかと思いました。2つめは、40~50代の女性にウォーキングの楽しさや素晴らしさを伝えたかったからです。私は、更年期に婦人科系の病気で開腹手術を行いました。それまでは、自分のトレーニングと言えば走ることが中心でしたが、体調変化や手術等のライフイベントで日常生活にウォーキングを取り込んでからというもの体調や精神面も良くなり、ずいぶん助けられました。1つ例に挙げると、開腹手術まで何もしないと腹部から下半身がパンパンに浮腫んでしまうところですが、ウォーキングをするとスッキリ。医師からも歩いているから状態が良いと言われるほどでした。ウォーキングは女性を救う…のかもしれません。そして、経験談を周囲に話すと、「歩き方が知りたい」という人や、更年期や婦人科系のお悩みを持っている方が多いことにも気付きました。周囲の方へ学んだことや経験を伝えていくことで、女性のQOLが向上するのであれば、とても幸せです。
ー 有資格者への啓蒙と、これから資格取得を考えている人へメッセージをお願いします。
『授人以魚 不如授人以漁』という老子の格言があります。 「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」と言う意味です。私が健康ウォーキング指導士の学びで驚いたのは、魚を与えるのではなく釣り方をはじめ、どんな魚を釣るか?どこで釣れるのか?例えば、歩くことだけではなく、ビジネスにおいてその市場でどうやったらお客様に喜ばれる価値を提供し対価に変えられるのか?等マーケティングやセールスプロモーションまで学べたことです。この学びは、きっと出会いやあなたの可能性を広げてくれるでしょう。